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自宅を作る時に考えた風の話

自宅を作る時に考えた風の話 | ブログ

こんにちは、建築家の尾関広臣です。

 

室内の空気を綺麗にしてくれたり、カビの発生を防いでくれたりと、家にとって風はとても重要です。

なにより、自分は出来る限り自然の風で暮らしたいと思っています。

 

今回は自宅を設計するときに考えた「風」をブログに書いていきます。

 

風を自宅に取り込むにあたり、始めに「その土地の風の特性(卓越風)」を調べました。

それらを知ることで自然の力を最大限に利用する事が出来るからです。

上の画像は岐阜市の風のデータですが、

「一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター」のサイトから誰でも簡単に見る事が出来ます。

この表からはその土地の「月ごとの風向き」と「時間帯ごとの風向き」などが分かります。

風向きさえ分かれば簡単で、風向きに合わせて窓を設置して、

風の通り道を作るためにもう一枚、別場所に窓を設置しました。

 

自然の力を最大限利用しているので、単純でとても効果があります。

 

しかし、風向きに合わせて何個も窓を設置することも出来ません。

 

そこで使用したのが縦滑り出し窓です。

建物と平行に吹く風を受けてくれます

直接入る風に比べると劣りますが、確かに入ってきます。

 

次は行ったのが室内の空気の流れです。これは「温かい空気は上に行く」を利用しました。

温かい空気は上に行くという性質を生かして、家の高い位置に空気を逃がせる窓や換気扇を設置しました。

空気の流れを作り、建物内を負圧にすることで外からの風も取り入れています。

室内でも同じことが言えます、夏は冷たい空気を入れたかったので、床近くに窓を設置する事で冷たい空気を入れています。

 

以上の事を自宅に取り入れた結果、

春と秋の中間期は窓を開けて清々しい風で生活しています。

夏はエアコンのない生活にはなっていませんが、エアコンをつける前に窓を全開する事で籠った空気がすぐに流れていき、

効率よくエアコンが使えています。

就寝時には湿度が低く、外に風があれば真夏でもエアコンなしで寝れる日もあり、朝方は寒いぐらいの日もあります。

 

いい感じに風を取り入れた自宅になったと思っています。

 

 

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